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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

「助産ケアのエビデンス!卵膜剥離は分娩を誘発する方法として効果的?」

 

卵膜剥離は内診のときに子宮下部の一部分から卵膜を指ではがすことであり、分娩を誘発するための方法として広く知られています。

しかし、本当に効果があるのか疑問を持ったことはありませんか?また、卵膜剥離は実践の場でどのように行われているのでしょうか?

今回は、妊娠末期の妊婦に対して卵膜剥離を行うことによる分娩誘発効果についてご紹介します!

 

研究と結果

2試験が含まれ、20試験は卵膜剥離実施群と未実施群とを比較しており、3試験は卵膜剥離とプロスタグランジン投与との比較、1試験は卵膜剥離とオキシトシン投与とを比較しました。

分析の結果、帝王切開になるリスクは同程度であり、卵膜剥離による産婦および新生児の感染リスクに関するエビデンスはなく、正期産の産婦に卵膜剥離を行うことで41週以降の妊娠継続や、42週以降の妊娠継続を減少させました。

薬剤による分娩誘発を1人回避するには、8人の妊婦に卵膜剥離を実施する必要があり、また、卵膜剥離を行う際には内診時の不快感が生じやすいという報告がありました。

また、プロスタグランジン投与と卵膜剥離を比較した試験では、サンプルサイズに限界があり、ベネフィットに関するエビデンスは示されていません。

オキシトシン投与と卵膜剥離を比較した試験では、サンプルサイズに限界はありますが、帝王切開になるリスクは同程度でした。

 

結論

今回の研究では、卵膜剥離によって妊娠41週以降の分娩を約半分、妊娠42週以降の分娩を約三分の一に減らすことができるという結果でした。

また、8人の妊婦に卵膜剥離を行うと、薬剤による分娩誘発を一人減らすことができることがわかりました。

一方、卵膜剥離のリスクについては、帝王切開および母体と胎児への感染リスクは差はありませんでしたが、卵膜剥離は内診時の不快感が高く、出血や不規則な陣痛といった悪影響が認められました。