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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

「助産ケアのエビデンス!分娩第2期の会陰保護は必要?

 

分娩第2期の会陰保護は会陰損傷を最小限にするため、また児頭が急激に娩出されて頭蓋内出血を来すことを防ぐために行われている分娩介助法です。

助産師は会陰損傷が生じた場合、会陰保護の操作を見直し、損傷をいかに最小限にとどめるかを考えながらケアにあたっています。

また、児の分娩時に助産師が会陰に触れず、娩出される児を支えるのみとするハンズオフという分娩介助法もあります。

では、児の分娩時に会陰保護を行った場合、ハンズオフの場合とでは会陰の損傷に違いはあるのでしょうか?

 

研究と結果

ブラジルにある病院のバースセンターで、1535歳の初産婦で妊娠期に会陰に何の準備もしておらず、頭位で正期産であり入院時に子宮底が36㎝以下、子宮口8㎝以内の未破水、入院後の陣痛が12時間以内でオキシトシンの使用・会陰切開を受けていない女性を対象とした研究が行われ、35名がハンズオフ群に割り付けられました。

その結果、会陰損傷の有無・重症度・部位のすべてにおいて、ハンズオフ群とハンズオン群とで有意差は認められませんでした。

また、新生児のアプガースコアは、両群ともに良好で中央値はそれぞれ1分後

9点、5分後10点でした。

 

結論

ハンズオフと日本において一般的に行われている会陰保護である、ハンズオンこのどちらの分娩介助法でも、会陰裂傷の有無や重症度に差は認められなかったという結果です。

ただし、サンプルサイズの計算がされているのは会陰裂傷の有無のみです。

研究者も論文中で述べているのですが、損傷の重症度について統計的に検討するにはさらなる研究参加者が必要なようです。

また、ハンズオフとハンズオンとを比較した他の研究では、Mayerhoferらも第1度裂傷、第2度裂傷が生じた割合に違いはなかったとしていますが、ハンズオンのほうが会陰切開は多かったと指摘しています。

さらにMcCandishらにおいても、会陰損傷の重症度に違いはなかったとしていますが、ハンズオンのほうが会陰切開は多く、出産後10日の時点での会陰部痛は経度だったことを指摘しているようです。