妊娠した時の読み物

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「助産ケアのエビデンス!分娩中の硬膜外麻酔が及ぼす影響!

 

産痛の緩和に向けてのケアは助産師が長年取り組んできた課題です。マッサージや指圧、温罨法、アロマセラピー、姿勢の工夫など様々なケアがある中、硬膜外麻酔は分娩中の産痛に対応する有効な方法として一般的に知られるようになってきました。

ではそんな硬膜外麻酔ですが、赤ちゃんやママの体に悪い影響を及ぼさないのでしょうか?また、影響があるとしたらどのような影響があり、それらはどのくらいの確立で起こるのでしょうか?

今回は硬膜外麻酔が及ぼす影響についてご紹介します!

 

硬膜外麻酔の効果

分娩中の硬膜外麻酔とその他の鎮痛方法または、鎮痛法を使わない場合を比較した研究では、21の研究のうち1つの結果ではありますが、硬膜外麻酔を使用すると、使わない場合と比べて産痛を緩和する効果があったようです。

しかし、硬膜外麻酔は吸引・鉗子分娩のリスクを高めるという結果で、帝王切開、産婦の満足度、6ヶ月後の腰痛リスクは認められませんでした。

 

硬膜外麻酔が及ぼす影響

硬膜外麻酔が及ぼす影響については、帝王切開、産婦の満足度、長期的な腰痛、アプガースコアにより検討した新生児直後の状態に影響はなかったとされていますが、母子関係、母乳育児への影響、重度の頭痛、静脈血栓症、呼吸不全、子宮破裂などのリスクについて、そして新生児への長期的な影響について検討された研究はなく、今後の研究にて産婦への重度の悪影響、新生児への長期的な影響を検討する必要があるようです。

 

結論

産痛を緩和する方法として、硬膜外麻酔は有効な方法であり、帝王切開を増やすというエビデンスもありません。しかし器械分娩のリスクを高めることがわかり、治療必要数が20という数値から20名の産婦に硬膜外麻酔を行うと1名は器械分娩になることが分かります。

このことからも、硬膜外麻酔の使用については妊産婦と家族に対し効果とリスクについて説明をし、納得を得て利用できるようサポートすることが大切です。