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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

助産ケアのエビデンス!自然に生じた会陰裂傷の縫合は必要?

正常分娩の際に生じた自然裂傷は縫合する場合が多いのですが、縫合しなくても自然治癒することもあります。

縫合の後は傷に腫れや痛みがあり排便への不安が生じ、また日常生活動作が不自由になる場合があります。
では、正常分娩において自然におこった会陰裂傷を縫合すると、縫合しない場合に比べて創傷の治癒過程は良好なのでしょうか?
今回は、自然に生じた自然裂傷の縫合の必要性についてご紹介します!

■研究と結果
会陰縫合に関するRCTは縫合技術の比較、縫合系の比較そして縫合そのものの判断の研究に分けられます。
最後の分類の縫合そのものの研究では、Flemingらの論文と、Lundquistらの
論文とがありますが、Flemingらの論文の吟味を通じて縫合した場合が、縫合しない場合に比べて産後6週間後の傷の癒合状態が良好であることが分かりました。
一方、Lundquistらは会陰裂傷1~2度の褥婦78名に対してRCTを行った結果から癒合状態に違いはないと報告しています。
また、自然に起こった会陰裂傷に関しては、海外のRCT論文の結論は分かれており、縫合した場合のほうが、縫合しない場合に比べて傷の癒合状態が「良好である」とするものです。
このことからも、産婦の持っている力を十分に引き出して、生理的に分娩が進行し、その結果として起こった会陰裂傷については「縫合する」という処置は絶対条件ではなく、選択しであるという考え方も成り立ちます。

■結論
自然な会陰裂傷が起こった際に、縫合する場合と縫合しない場合とを比較した結果は、主要なアウトカムのうち痛みの度合いに違いはなく、傷の癒合状態は縫合した群に良好な結果であったとされています。