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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

助産ケアのエビデンス!妊娠中の腰痛への対処法!

マイナートラブル

妊娠中のマイナートラブルのうち、腰痛は約6割のママさんに現れるといわれています。せりだした腹部を支えるため、身体の重心が移動し、腰部に負担がかかることがその原因だといわれていますが、それに対する対処法としては教科書的文献には妊婦体操、姿勢の矯正など限られた方法が紹介されている場合がほとんどのようです。

では、教科書的文献に紹介されているもの以外に腰痛の対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は妊娠中の腰痛への対処法についてご紹介します!

■オズロピロー使用についての研究
特別にデザインされた枕、「オズロピロー」と通常の病院の枕、それぞれの妊婦の腹部を支えることに対する効果を比較した研究では、2週間の研究期間中、109人の対象者のうち17人が早産や記録の不備などの理由のために脱落し、92人が最終的な参加者となりました。
その結果、就寝中のオズロピローの使用により、よく眠れるようになったと答えた妊婦は63人であり、通常の枕の39人よりも有意に高値でした。
また、腰痛に対してオズロピローが有用と答えた妊婦は92人中47人であり、通常の枕群の31人を有意に上回りました。

■妊娠中の水中エクササイズの腰痛に対する効果
産褥1週間目の時点での腰痛の割合を水中エクササイズ群と何も行わない群で比較したところ、水中エクササイズ群で腰痛の訴えが有意に少なく、妊娠20週から毎週水中エクササイズを行っていた女性は、腰痛のために仕事を休む割合が何も行わない群に対して優位に少なかったそうです。
また、水中エクササイズの副作用として尿路感染症、経腟の感染率の割合を調査しましたが、とくに発生率の増加はなかったようです。

■鍼治療と理学療法の効果を比較した研究
1ヵ月間にわたる30分間/回の鍼治療と6週から8週間にわたる50分間/回の理学療法群の比較では、ビジュアルアナログスケールを用いて朝夕の痛みについて聞いたところ、理学療法群では夕方の痛みについてのみ減少が確認されましが、鍼治療群では朝夕ともに有意に痛みの訴えが減少していました。
しかしこの研究では、鍼治療が1体1の個人的なケアであるのに対し、理学療法はグループセッションであったため、ケア提供方法の違いが結果の違いに影響を及ぼしている可能性があり、結果をそのまま信頼することには注意を要するとされました。

■結論
妊娠末期の腰痛を訴える妊婦に対して、オズロピローの使用は有効であり、水中エクササイズも腰痛を減らし、妊婦が仕事を続けていくためには効果的であると結論付けられました。また、理学療法と鍼治療はともに腰痛に対して効果がありそうではありますが、これらについての結論を出すには研究の蓄積が少ないとされています。