妊娠した時の読み物

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オキシトシンと妊娠・出産・育児の関係!母乳と育児とオキシトシン

オキシトシンは子宮収縮、射乳反射などの作用を司るホルモンであることは広く知られていますが、分娩・母乳育児を超えて子供との向き合い方そのものにおいても重要な働きを持つホルモンともいわれています。

今回は、育児時期においても重要な働きを持つオキシトシンに注目し、愛着行動と母乳育児を中心にお話します!

 

親子の愛情を築くオキシトシン

 

・マウスの愛着行動

オキシトシンとその受容体は、社会行動と親和行動に重要であるといわれていおり、オキシトシン受容体遺伝子欠損マウスでは母性行動の低下が認められました。

一方で、幼若期のオキシトシン受容体遺伝子欠損マウスでは母親から隔離したときの反応がほとんど認められず、これらの結果は母子愛着形性において母親だけでなく、子供においてもオキシトシン受容体が重要な因子であることを示しています。

 

・愛着形性の役割

出産後の子育てに妊娠初期からオキシトシンが関係しているという興味深い報告があります。

この研究では、62名の妊婦を対象に妊娠初期、妊娠後期、産後1ヵ月に血清オキシトシンとコルチゾールを測定し、出産後の母親と児の関係について観察し、同時に母親の児に対する思いや行動についても調べたのですが、その結果妊娠初期と出産後の血清オキシトシン濃度は、児をみつめる、声をかける、児に対するポジティブな行動、愛情あるふれあいなど母親の愛着行動、愛着に関する思考そして子供を頻繁に確認するといった行為と関連していました。

このことからも、妊娠・出産の時期を通してオキシトシンは愛着形成に重要な役割を果たしていることがわかります。

 

母乳育児とホルモン

出産・育児の中で母親と子供ともに繰り返しオキシトシンが分泌されるようスキンシップや声かけを促すと、母乳育児の効果を高めることにもつながります。

乳腺組織の発達と母乳産生には胎盤性ラクトゲンやプロラクチンの作用も重要で、動物実験では母親由来のプロラクチンおよび、胎盤由来の胎盤性ラクトゲンがプロラクチン受容体を介して胎仔の脳に作用すること、さらには母乳中に分泌されるプロラクチンが乳仔の脳に作用することにより、将来の母性行動に必要な神経回路が形成されると考えられています。

 

いかがでしたか?

オキシトシンは、母乳育児にとどまらずママと赤ちゃんの関係構築を助けてくれる重要なホルモンです。

小さい時にママや周りの人から抱きしめられ、おっぱいを飲むことはその子が母親になったときの母性の素地を作っているといっても過言ではないので、どのようにすればオキシトシンが分泌しやすくなるのか、出産に先立って母親や家族に伝えておくことが大切です。