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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

妊娠中の薬物療法やワクチン接種!妊娠中の抗インフルエンザ薬の使用やワクチン接種は大丈夫!?

「妊娠中の薬物療法やワクチン接種!妊娠中の抗インフルエンザ薬の使用やワクチン接種は大丈夫!?」

妊娠中に最も気を付けなければいけない病気にインフルエンザがあります。
インフルエンザは感染力も強く、死亡率も高い感染症として有名ですが、妊娠中の感染においては通常よりも死亡率が高いことも報告されており、ワクチンによる予防が重要だと考えられています。
万一、インフルエンザに感染した場合には、抗インフルエンザ薬による治療が必要なのですが、インフルエンザを撃退するほどの薬というと赤ちゃんに影響しないのか心配になりますよね…。
そこで今回は、妊娠中の抗インフルエンザ薬の使用とワクチン接種についてご紹介します!

■妊娠中のインフルエンザ
妊娠中のインフルエンザ罹患については、過去のインフルエンザの歴史的な世界的大流行時の報告や統計において、通常の集団より妊婦のほうが死亡率が高いことが報告されています。
近年においても、罹患により重症化しやすいこと、入院するリスクが非妊娠時と比較して高いということが報告されており、妊婦はインフルエンザ感染のハイリスクグループであることが示されています。
また、妊娠初期にインフルエンザに罹患した場合、神経管閉鎖障害や心奇形などの出生児の先天異常が増えるという報告があるのですが、これらの異常はインフルエンザの直接的な催奇形性ではなく、高熱によるものであり解熱薬投与などの適切な治療により、異常のリスクは上昇しないといわれています。

■インフルエンザワクチンによる予防が大切
ワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドに大きく分類されインフルエンザワクチンは、病原性をなくしたウイルスの一部を使用した不活化
ワクチンです。
妊娠中の予防接種では、生ワクチンは基本的に避けるべきであり接種を行うのであれば、その危険よりもメリットが明らかに大きい場合に限られます。
インフルエンザワクチンは、1999年より米国疾病対策センターを中心に妊娠中の接種が推奨されており、2004年より妊娠初期を含むすべての妊娠週数の妊婦が対象となりました。
また我が国においても、妊娠中のインフルエンザワクチンは安全性が評価されており、接種による有益性が危険性を上回るとの認識のもと推奨されています。

■抗インフルエンザ薬による治療
我が国では、抗インフルエンザ薬としてオセルタミビル、ザナミビルが使用できます。
これらの薬剤は、動物実験では胎盤通過性が確認され、また大量投与では胎仔に骨格異常をきたすことも報告されているのですが、最近の論文では妊娠第1三半期にオセルタミビル投与を受けた妊婦90人から出生した児に関する検討では、オセルタミビルの催奇形性は否定的であり、またオセルタミビル投与を受けた単胎妊婦133人および新生児にも有害事象はなかったと報告されています。
また、ザナミビルについても吸入薬として使用される局所作用薬のため、母親の血中に移行する量もごくわずかであり、胎児に重大な影響を及ぼす可能性は少ないと考えられています。

いかがでしたか?抗インフルエンザ薬の使用やワクチン接種が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性は低く、妊娠中でも安全に使用できると考えられているんですね!
妊娠中のインフルエンザは、通常時よりも重症化しやすかったり、死亡率も高いとの報告もあるので、妊娠が判明したらすぐに予防接種を受けるようにしましょう!