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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

妊娠中の薬物療法!妊娠高血圧症候群で適応外の薬を使用しても大丈夫!?

「妊娠中の薬物療法妊娠高血圧症候群で適応外の薬を使用しても大丈夫!?」

妊娠中にかかりやすい病気として妊娠高血圧症候群がよく聞かれますよね。
妊娠中の生活や塩分の取り過ぎなどが原因にもなるといわれていますが、運悪く妊娠高血圧症候群にかかってしまったママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
妊娠高血圧症候群は、古くから母児の生命にかかわる疾患として恐れられてきました。高血圧や蛋白尿などの症状が現れますが、適切な治療を受けなければ母児の予後が悪くなり、命に関わる危険性もある恐ろしい病気なんです。
もし妊娠高血圧症候群にかかってしまっても、薬剤による治療を行えば改善していくのですが、薬剤にも色々な種類があります。
そこで今回は、妊娠高血圧症候群の治療として適応外の薬剤を使用した場合の安全性についてご紹介します!

妊娠高血圧症候群とは?
妊娠高血圧症候群は、高血圧、蛋白尿、浮腫の3つの徴候をもって診断されていましたが、近年予後に関するのは主に高血圧であることが分かりました。
妊娠高血圧症候群を放置すれば、進行性に病状が悪化し、母体側の上位早期胎盤剥離や胎児側の胎児発育不全など、母体・胎児の予後が悪くなり産婦死亡を招きかねません。
出産が一番の根治的治療なのですが、降圧治療を中心とした血圧コントロールを行うことで、通常の胎外生活が送れるまで妊娠期間を延長することが可能となり、母児の予後を向上させることが期待できます。

妊娠高血圧症候群の治療薬
治療に関して妊娠高血圧症候群に保険適用となるのは、マグネゾールやマグセント、アプレゾリンと呼ばれる薬剤のみであることから、現場医師の裁量権として適応外使用が行われてきました。
アプレゾリンは、重症妊娠高血圧症候群に有効であるとの報告もありますが、最近の報告では長時間作用型Ca培坑薬であるアダラートを第一選択とすることが多く、またこれら以外にもアルドメットやトランデートと呼ばれる、妊娠高血圧症候群に対する適応はなくても、妊婦禁忌の条項がないためアプレゾリンと並んで汎用されてきました。

■適応外処方とは?
一般的に適応外処方とは、「医師の判断で承認された効能以外の目的で医薬品を使用すること」をいいます。
医薬品は有効性が認められた内容が「効能・効果」とされ、添付文章に記載され、原則としてその効能などに対してのみ使用されるのですが、医療の現場ではそれ以外の疾患や妊婦・小児などに対して、医師の判断で使用されます。
ただし、適応外使用は保険診療ではないため自由診療として扱われる問題以外に、副作用被害などの医療事故が起こった場合に救済制度が適用されないという問題も生じます。そのため、患者さんの同意のもとに行わなければいけません。

いかがでしたか?妊娠高血圧症候群の治療には適応外の薬が使用されることはよくあるため、基本的には問題はないとされているんです。
ただし、特に妊婦禁忌の薬剤を使用する場合は、添付文章の情報とともに有効性や安全性についての説明を受け、患者さんの同意を得る必要があるので、内容やリスクなどをしっかりと納得したうえで治療を受けるようにしましょう!