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妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

不育症の治療!夫リンパ球免疫療法と使用上の注意点

「不育症の治療!夫リンパ球免疫療法と使用上の注意点」

不育症の治療法に夫リンパ球免疫療法という治療法があるのをご存知でしょうか?
不妊で悩む夫婦の中には、何度も流産を繰り返してしまい、検査をしても原因が不明であきらめかけているご夫婦も少なくないと思います。
そんな何度も流産を繰り返してしまう、難治性習慣流産に有効なのが、夫リンパ球免疫療法です。
今回は、習慣流産に効果を発揮してくれる、夫リンパ球免疫療法と使用上の注意点についてご紹介します!

■夫リンパ球免疫療法の有効性
夫リンパ球免疫療法の有効性について判断するための主な研究報告として、2008年から3年間、厚労省研究班として「不育症に関する再評価と新たなる治療法に関する研究」が行われました。
その中の、「習慣流産に対する免疫療法ならびに、抗凝固療法症例の臨床的検討
では、従来の検査では異常はなく、さらに自己抗体が陰性、各種抗リン脂質抗体も陰性、血栓性素因の検査もすべて異常はなく、同種免疫異常と考えられる、習慣流産患者に対して、妊娠前2週間ごと3回、妊娠成立後に妊娠12週までに2週間ごとに夫リンパ球免疫療法を実施したところ、70.5%が妊娠維持に成功したそうです。
また、動物実験においても高率に流産するマウスに対して、異系マウスリンパ球を妊娠前に接種することにより、流産率が低下することが複数の研究機関から方向されています。

■実際の治療
実際の治療について、夫リンパ球免疫療法は「妊娠維持に必要な同種免疫機構」の異常に対する治療法なのですが、肝心の同種免疫異常の診断が臨床レベルでは未完成なため、実際的には自己免疫異常、凝固系異常による原因も含めて、現時点では原因不明であるとされています。
また、従来の治療法では効果はなく、流産絨毛染色体検査では正常な症例に対して、十分な説明と同意のもと、放射線照射した夫リンパ球による免疫療法が一つの選択肢として考えられます。
つまり、習慣流産に対する夫リンパ球免疫療法は、その適応を十分に吟味して適切な方法で実施しなければ、十分な効果は発揮できないのです。
■使用上の注意点
1981年に米国で初めてエイズ患者が報告されて以来、米国では1999年には約70万人のエイズ患者が判明しており、その約1%が輸血による感染でした。
そのため、夫リンパ球免疫療法は輸血であることから、エイズを含めた各種ウイルス感染の予防対策と、免疫病予防のための放射線照射した夫リンパ球の使用が絶対条件となりました。

いかがでしたか?何度も流産を繰り返してしまう難治性習慣流産。
夫リンパ球免疫療法は、そんな習慣流産に有効ですが、その有効性については今だ不明な部分もあるといわれています。
大切なのは、夫リンパ球免疫療法の適切な方法の実施です。
また、夫リンパ球免疫療法はエイズなどの感染症にも注意が必要なので、この治療を受ける場合には、しっかりとお医者さんと相談し、納得した上で受けるようにしましょう!