読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

要注意!妊娠中の麻疹とその対応!

要注意!妊娠中の麻疹とその対応!

妊娠中に気を付けなければいけない感染症の一つに麻疹があります。
麻疹は、パラミクソウイルス科に属する麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症なのですが、その感染力はきわめて強く、感染した場合は90%以上が発病するといわれています。
そんな感染力の強い麻疹ですが、妊娠中に感染してしまうと流早産を起こしたり、重篤な合併症を引き起こし、母子ともに危険な状態に陥る場合もあるんです。
そこで、今回は妊娠中の麻疹とその対応についてお話します!

■麻疹の症状や合併症
麻疹ウイルスに感染すると、8~12日の潜伏期間を経て、38℃以上の発熱、全身倦怠感、感冒様症状、上気道症状、結膜炎症状などで発症し1週間程度持続・増悪するのですが、その後一時期解熱したのち、半日ほどして再発熱を認め発疹を伴います。
この数日前から、麻疹に特徴的な頬粘膜の白色小斑点を認めるようになり、発疹は顔面、体幹、四肢末端に及ぶのですが、発疹は出現した順に色素沈着を残して消退し、合併症がなければ発症から7~10日ほどで回復していきます。
また、麻疹に伴う合併症は30%にも達するといわれており、主に肺炎や脳炎、亜急性硬化性全脳炎などがあります。
中でも肺炎や脳炎は、麻疹の2大死因といわれており、注意が必要です。

■妊娠中の麻疹感染の問題点
風疹などほかのウイルス感染と異なり、麻疹は胎児先天異常の原因とはならないといわれています。
一方で他のウイルス感染症と同様、妊娠中の麻疹感染は重症化しやすいといわれています。
特に、妊娠中の麻疹では20~40%が流早産に至り、発症後比較的早期(2週間以内)に症状が進行するとされており、重篤な合併症は母子ともに危険な状態に陥る可能性もあるため、ワクチンによる予防が何より重要となります。
ただし、麻疹ワクチンは、弱毒性ワクチンなので妊娠中には接種できないという問題点もあります。

■治療法
妊娠中に麻疹に感染してしまった場合は、麻疹患者と接触後6日以内であれば、静注用ヒト免疫グロブリンの対象となりますが、基本的には対処療法となります。また、妊娠中は発熱と脱水による切迫早産を来しやすいので、安静と補液、子宮収縮抑制剤が必要となります。

■麻疹排除計画の実施
2008年度から、麻疹は風疹とともに全数報告対象疾患となり、2012年の麻疹排除を目指して麻疹排除計画が実施されました。2005年には麻疹風疹混合ワクチン1回接種から、2回接種となり、2012年の麻疹排除計画を達成するため、5年間の従来の第1期、第2期に加え、第3期、第4期の接種が実施されており、確実に効果も現れ、患者数は大きく減少しているといわれています。

いかがでしたか?妊娠中に麻疹に感染してしまうと、最悪の場合母子ともに命を落としてしまう可能性もあります。麻疹に感染しないようにするためには、何よりもワクチンによる予防接種が大切なので、これから妊娠を考えているママさんは、麻疹の予防接種を受けているか確認し、もしも受けていない場合は、妊娠する前に必ずワクチン接種を受けるようにしましょう!