妊娠した時の読み物

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女性アスリートに多いスポーツ性月経異常って!?

「女性アスリートに多いスポーツ性月経異常って!?」

生理不順などの月経異常に悩まされる女性は意外と少なくありません。
特に現代では、痩せている女性が美しいという風潮が高まり、極度なダイエットを行う女性も増えていました。
月経異常の原因は、ホルモンバランスの乱れや極度なダイエットなど様々な原因があるのですが、スポーツが原因になる月経異常もあるんです。
中でも極端にスポーツ量の多い、女性アスリートなどに多く見られるのですが、なぜスポーツが原因で月経異常を引き起こすのでしょうか?
今回が、そんな女性アスリートに多いスポーツ性月経異常についてご紹介します!

■スポーツが月経に及ぼす影響
近年では、女性アスリートの増加に伴い、女性アスリート特有の健康障害が明らかとなりました。中でも無月経が高頻度に生じていることが明らかとなり、米国スポーツ医学会は1992年に、無月経、摂食障害骨粗鬆症を「女性アスリートの三主徴」と呼んで警鐘を鳴らしました。
そもそも、女性アスリートにとって月経があるということは、排卵がある、つまり妊娠可能であることを意味するのですが、体脂肪が減少してエネルギー貯蓄が乏しくなった状況は、個体の生存のみが精一杯で、妊娠するエネルギー的余裕は失われた状態であり、排卵を止める制御機構が働きます。
また、スポーツ活動を原因とする無月経のほとんどは、低エストロゲン、低ゴナドトロピンの視床下部性無月経であり、低エストロゲン状態が長期化すると骨密度が低下し、疲労骨折を繰り返すこともあります。

■スポーツ性月経異常の治療法
スポーツ性月経異常の治療法は、低エストロゲンでない場合は1~2ヵ月に1回プロゲスチンを8~10日内服することにより改善せきますが、低エストロゲンの場合は基本的にホルモン補充療法を薦めることになります。
更年期女性のホルモン補充療法と同じく、エストラジオール経皮吸収剤を用いてジェル剤、またはパッチ剤を通常量で処方するのですが、この治療法は、あくまでも低下している血中エストラジオール値を正常レベルに近づけることで、骨・子宮・血管など多臓器における低エストロゲンの不利益を補うものです。
また、運動性無月経の根本的解決には、トレーニング負荷と食生活の見直し、低体重・低体脂肪率の見直しが必要であって、それには指導者、親などの理解や協力が不可欠だと考えられています。

いかがでしたか?スポーツトレーニングを継続しながら、無月経の根本的解決を図るのは困難だといわれています。
ですが、アスリートならばスポーツをやめるわけにはいかないので、アスリートの事情と折り合いをつけながらホルモン補充療法を行うしかありません。
ただし、疲労骨折の繰り返しにより、選手生命を脅かされている場合は練習量や摂食量、体重に関しても積極的な介入を図るべきでしょう。