妊娠した時の読み物

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妊娠中の薬物療法は大丈夫!?妊娠中の子宮収縮抑制薬

切迫早産や切迫流産の治療薬として用いられる、子宮収縮抑制薬という薬をご存知でしょうか?

妊娠中には、予期せぬトラブルがたくさんあります。
何事もなく、順調に出産までたどり着けるママさんも多いと思いますが、一方で妊娠中に切迫早産や切迫流産などのトラブルに見舞われたママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
実は私も妊娠8ヵ月頃に切迫早産になり、入院して、点滴による子宮収縮抑制薬を24時間投与していました。強い薬の影響で、蕁麻疹が出たり、1日中酷い倦怠感に襲われとても辛い入院生活でした。
そんな子宮収縮抑制薬ですが、妊娠中の投与は本当に大丈夫なのでしょうか?
今回は、そんな妊娠中の子宮収縮抑制薬投与の注意点についてご紹介します!

■子宮収縮抑制薬投与の原則
子宮収縮抑制薬とは、切迫早産、および後期切迫流産に対する治療薬として用いられます。主に使われる薬剤は、塩酸リトドリン(ウテメリン硫酸マグネシウム(マグセント)が保険適用薬として認可されているほか、インドメタシン(インダシン)などが使用されます。
子宮収縮抑制薬を投与する際には、妊娠継続が好ましくない状態が存在しないことを確認しておかなければいけません。
例えば、常位胎盤早期剥離や子宮内感染症による胎児感染が見られた場合には、抗菌薬の併用なども必要になってきます。
また、妊娠週数が34週未満であり、赤ちゃんの肺成熟が十分に得られない場合には、赤ちゃんの肺成熟を促す目的でステロイド投与が行われます。
他にも、赤ちゃんの合併奇形や生外生存の困難、予後に問題がないかを確認してから、子宮収縮抑制薬の投与をしなければいけません。

■子宮収縮抑制薬の注意点
子宮収縮抑制薬の投与には副作用があり、投与の際には注意が必要です。
そこで、子宮収縮抑制薬として使われる薬の使用と注意点をいくつかご紹介します。

・塩酸リトドリン(ウテメリン
塩酸リトドリン(ウテメリン)は、子宮収縮抑制薬としてまず選択される薬ですが、心循環器系や代謝系への副作用があります。
特に代謝系への影響として、糖新生の促進や脂肪組織の分解が亢進し、血糖が上昇するので、糖尿病を合併しているママさんへの投与は慎重にしなければなりません。

硫酸マグネシウム(マグセント)
硫酸マグネシウムは、以前より米国で子宮収縮抑制薬の第一選択薬として用いられており、筋弛緩作用によって子宮収縮を抑える働きがあります。
ただ、治療域の血中濃度が狭く、呼吸筋麻痺などが起こりやすいので投与中は血中濃度の測定が必要です。

インドメタシン(インダシン)
インダシンは、胎児動脈管閉鎖や羊水過少、新生児脳室内出血との関連が報告されており、投与が禁止されている薬なのです。
ただし、塩酸リトドリンや硫酸マグネシウムが使用できない、または効果がない場合に48時間以内の短期間のみ投与するといったような、限定的な使用なら可能だといわれています。

いかがでしたか?切迫早産・流産に使用される子宮収縮抑制薬には、たくさんの副作用が存在するんですね。とはいえ、大切な我が子を早産で産むわけにもいきません。ママにとっては辛い治療になりますが、赤ちゃんを守るための薬なので頑張るしかないですよね!ただし、子宮収縮抑制薬は場合によっては、重大な副作用を引き起こす可能性もあるので、自身の病歴や病態、体調の変化などをしっかりと医師に伝えるようにしましょう!