妊娠した時の読み物

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前置胎盤とは?自然に治るの?確率は?対応なども解説

前置胎盤とは?

 胎盤は、ママから赤ちゃんに血液、酸素、栄養などを送る大切な組織です。その胎盤は通常、子宮の奥の方(子宮底)につくのが正常なのですが、子宮を覆ってしまったり、子宮口の近くについてしまったりする状態を「前置胎盤」といいます。

前置胎盤の種類は?

 全前置胎盤部分前置胎盤・辺縁前置胎盤の3種類があります。全前置胎盤胎盤が完全に子宮口をふさいだ状態で、赤ちゃんが出てくることが出来ないので帝王切開を行います。部分前置胎盤胎盤が部分的に子宮口をふさいでしまっている状態で、こちらも赤ちゃんが出てくることが出来ないので帝王切開を行います。辺縁前置胎盤とは胎盤の下のふちが子宮口にかかってしまった状態です。経過が順調であれば、経膣分娩も可能です。

前置胎盤の問題は?

 前置胎盤の問題は赤ちゃんが子宮口から出られなくなってしまうことです。そのため、帝王切開で外に出してあげる必要があります。妊娠週数の浅い時期に前置胎盤と診断されても、妊娠が進むにつれて子宮が大きくなると、胎盤の位置が少しずつ上になり、経膣分娩が可能になることもあります。

前置胎盤になりやすい人は?

 前置胎盤は、初産婦より経産婦、帝王切開や流産、人工妊娠中絶などの経験がある人がなりやすいと言われています。また、喫煙や高齢、多胎妊娠や子宮筋腫、子宮の形状異常などが原因になると考えられています。

前置胎盤と診断された時、日常生活で気を付けることは?

 前置胎盤の場合、子宮口が開き始めると胎盤と子宮口の間がずれて、出血をおこしてしまいます。このとき痛みは伴いませんが、少量でも出血がある場合は必ずかかりつけの病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。また、基本的に安静に過ごし、運動やセックスなどは控えた方がよろしいでしょう。出産は帝王切開が原則となり、通常は妊娠37週末までに帝王切開を行います。


前置胎盤の確率は?自然に治るの?

実際には、胎盤が子宮口のほうにある、ということは妊娠中期頃からわかりますが、妊婦さんのお腹が大きくなるにつれて胎盤も少しずつ上がり、子宮口から離れていくことも多いため、妊娠後期にならないと前置胎盤とは確定しません。以下に、日本産科婦人科学会が発表している、妊娠週数別に前置胎盤と診断された後に、そのまま前置胎盤だった確率をご紹介します(※1)。

● 妊娠15〜19週:12%(88%は前置胎盤ではなくなる)
● 妊娠20〜23週:34%
● 妊娠24〜27週:49%
● 妊娠28〜31週:62%
● 妊娠32〜35週:73%

妊娠中期頃に前置胎盤が疑われても、その多くが治ることを示しています。実際に、前置胎盤となる確率は全分娩の0.3~0.6%。もし産婦人科の先生から「前置胎盤の可能性がある」といわれても、妊娠周期が早いときにはあまり神経質になりすぎないでください。

低置胎盤とは?

前置胎盤ではないものの、通常よりも胎盤が子宮の下の方についていますが、子宮口には達しておらず、子宮口はふさいでいません。明確な定義ではありませんが、胎盤と子宮口との距離が2cm以下の場合を低置胎盤といいます。
 妊娠経過とともに胎盤の位置が上がり、出産前には正常な位置になることもあります。ただし、胎盤の位置が低いときは出産時に大量出血をする危険もあります。経膣分娩が可能ではありますが、安全を優先して帝王切開をするのが一般的です。

 

以上「前置胎盤とは?自然に治るの?確率は?対応なども解説」でした。