妊娠した時の読み物

妊娠に関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

「助産ケアのエビデンス!臍帯ドレナージは胎盤の剥離を促進させ分娩第3期の時間を短縮させるのに有効?

経腟分娩で正常に経過したローリスク産婦に対する分娩第3期マネジメントといえば、まず予防目的に子宮収縮薬を投与するactive managementと予防的には子宮収縮薬を投与しないexpectant managementが挙げられます。 また同様に、臍帯を早期クランプ・カットし…

「助産ケアのエビデンス!卵膜剥離は分娩を誘発する方法として効果的?」

卵膜剥離は内診のときに子宮下部の一部分から卵膜を指ではがすことであり、分娩を誘発するための方法として広く知られています。 しかし、本当に効果があるのか疑問を持ったことはありませんか?また、卵膜剥離は実践の場でどのように行われているのでしょう…

「助産ケアのエビデンス!分娩中の産婦への酸素投与は胎児機能不全の回復に効果がある?」

分娩中に胎児機能不全の徴候が見られたとき、産婦への酸素投与を行います。しかし、産婦への酸素投与を行っていたにもかかわらず、児の状態が悪い場合もあります。 では、分娩中もしくは分娩前に胎児機能不全の徴候が見られる産婦へ酸素投与を行った場合と、…

「助産ケアのエビデンス!不妊治療後の産婦は産後うつになりやすい?」

生殖医療の進歩に伴い不妊治療を受けて妊娠・出産する女性が増加しました。不妊治療を受けて妊娠・出産した女性はその過程において、様々なストレスを受け、不安を持ち続ける、自己肯定間が低くなりやすいなど心理的な特徴が明らかになっています。 そのため…

「助産ケアのエビデンス!分娩後のカンガルーケアの効果とリスク」

最近では病院のお産でも、バースプランの中で「カンガルーケアをしたい」と希望する妊婦が多くなり、分娩後にカンガルーケアを行っている施設が増えてきました。 カンガルーケアの効果としては母と子の絆を強めることや、新生児の保温効果などが広く知られて…

「助産ケアのエビデンス!分娩第2期の会陰保護は必要?

分娩第2期の会陰保護は会陰損傷を最小限にするため、また児頭が急激に娩出されて頭蓋内出血を来すことを防ぐために行われている分娩介助法です。 助産師は会陰損傷が生じた場合、会陰保護の操作を見直し、損傷をいかに最小限にとどめるかを考えながらケアに…

「助産ケアのエビデンス!妊婦が胎動カウントを行うことは胎児のWell-beingを評価するのに有効?

妊婦は妊娠16~20週以降から胎動を自覚し始めますが妊婦にとって胎動は医療機器がなくとも胎児の健康状態を知ることができる唯一の指標であると考えられます。 また、胎動の減少は死産の前兆としておこることが多く、妊娠後期の死産はローリスク妊婦でもおこ…

「助産ケアのエビデンス!妊婦の水分摂取は羊水量の増加と関係ある?」

妊婦は妊娠期間中に様々な生理的変化を経験しますが、その中の一つに羊水量の増加があります。羊水はごく少量ですが妊娠3週頃から見られ始め、16週までには約200mL、30週から35週には約800mLと増加のピークを迎え、その後は徐々に減少して正期産では約500mL…

「助産ケアのエビデンス!妊娠中の腰痛に腹部サポート下着は有効?」

妊娠中のマイナートラブルのうち、日本では腰痛は妊婦の約70%に現れるト報告されており、最もおこりやすいマイナートラブルであるとされています。 また、妊娠中に腰痛を発症した女性の45%が産褥期も痛みを訴え、出産後3年経過しても17%の女性は痛みが継…

「助産ケアのエビデンス!選択的帝王切開の時期と妥当性」

前回帝王切開であった場合、今回は経腟分娩を試みず選択的帝王切開を行うという方針の施設があります。 帝王切開を計画するとき、その時期は正期産であることが必須条件であると考えられますが、陣痛がきてしまう前にという理由で妊娠37週にて帝王切開を行っ…

「助産ケアのエビデンス!妊娠中に骨盤底筋を鍛えることで分娩所要は長引く?」

骨盤底筋トレーニング(PTFM)は骨盤底筋を強め、収縮のコントロールが可能になり、尿失禁の予防に効果があることはよく知られています。 妊娠中からのPFMTは、産後の尿失禁の予防に効果があるといわれ研究が行われていますが、PFMTは骨盤底筋を強める一方で…

「助産ケアのエビデンス!乳頭の刺激は分娩の誘発に有効?

予定日が過ぎてもなかなか陣痛が来ない妊婦に「お風呂に入ったときに乳頭をマッサージしてください」と勧めることがあります。 これは、乳頭の刺激によってオキシトシンの分泌を促し、子宮収縮を引き起こすための方法であると考えられ、胎児の予備能力を試す…

「助産ケアのエビデンス!水中出産は母子の健康に有効?

水につかることを治療的な手段として用いることは、今ではそれほど目新しくありません。ギリシア、ローマ、中国、エジプト、そして我が国でも水につかって体や心の癒しを行ってきました。分娩においてもリラックスし、痛みを逃すことを目的に陣痛が来ている…

「助産ケアのエビデンス!新生児、乳児へのビタミンKの投与はどのくらいビタミンK欠損性血症を防げる?

新生児、乳児へのビタミンKの予防的投与は日本においても標準的なケアに位置付けられています。 全国でもビタミンKの予防的投与はほとんどの施設で行われていますが、ビタミンKの投与について、医療現場ではどの程度説明がなされているのでしょうか? 今回は…

「助産ケアのエビデンス!出産後に新生児の臍帯の消毒は必要?」

児の誕生後、臍帯の切断後の断面をアルコールで消毒し、乾燥材を振りかけることをルチーンで行っていますか? 臍帯は子宮の中にいる児に栄養や酸素を提供する重要な命綱です。 臍帯のケアの視点としては、臍帯剪力で切断し、断面は動脈と静脈とが露出してお…

「助産ケアのエビデンス!授乳期の食事コントロールは子供のアレルギー発症の予防になる?」

アトピー性皮膚炎は「増加・融解を繰り返す掻痒のある湿疹を病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー性素因を持つ」ものであるとされています。 そのため、アレルギー体質の家族を持つ妊娠・授乳中の女性にとってアトピー性疾患は大変気になる疾患です。…

「助産ケアのエビデンス!自宅分娩か病院分娩か?」

日本婦人科医会施設情報調査2009では、全国の分娩の98.4%が病院または診療所で行われています。 この結果からすると、日本における助産所または自宅での分娩は分娩全体の2%未満ということになります。 このような中、2010年7月、米国婦人科医会誌にWax氏ら…

「助産ケアのエビデンス!児の分娩後臍帯クランプをするタイミングが早いか遅いかによって母子の予後に違いはある?

我が国の多くの産科施設では、児娩出後、ただちに臍帯を切断し子宮収縮薬を母体に投与し、胎盤娩出を行うという一連の流れがルチーンのケアとなっています。 一方助産所では、児の娩出後臍帯がついたままの児が母親の胸に抱かれ、臍帯の拍動が停止してから臍…

「助産ケアのエビデンス!歯周病の治療は早産を減らすことができる?」

どうしたら早産を減らすことができるか?これは全世界的な周産期の課題です。 これまで早産のリスクファクターを明らかにするために多くの研究が行われてきました。 そしれ感染が重大なリスクファクターの一つであることが知られるようになりました。感染に…

「助産ケアのエビデンス!三陰交をはじめとする鍼刺激が及ぼす陣痛促進の効果」

なかなか進まない分娩に対して、助産師は薬剤を使わずに様々な方法を使って分娩が進むように援助します。 その方法の一つとして、三陰交に指圧をおこなうことがあります。三陰交は、「婦人科系の万能のツボ」とも呼ばれており、そこに鍼灸によって刺激を与え…

「助産ケアのエビデンス!骨盤位の矯正に鍼灸は有効?」

骨盤位の管理では、通常は妊娠30週頃まで自然な回転を期待し骨盤位が治らない場合、多くは選択的帝王切開が行われています。 また、35週を過ぎてから外回転術を試みることもありますが、これは母体・胎児へのリスクを伴います。 一方、助産院などでは骨盤位…

「助産ケアのエビデンス!会陰損傷の痛みに局所的な冷罨法は効果がある?」

産後の疼痛の原因として最も多いのが、会陰損傷によるものが考えられます。 特に会陰は解剖学的に、腫脹、浮腫、皮下出血を起こしやすく、これらも縫合部痛を増強させています。 縫合部痛の緩和方法については、鎮痛薬の投与やリバノール湿布、アロエ湿布、…

「助産ケアのエビデンス!過期産を防ぐための分娩誘発方針はどうあるべき?」

分娩予定日を過ぎて予定日超過となったとき、自然な分娩発来をいつまで待てるか、あるいは待つべきかという問題はできるだけ自然なお産が望ましいという点から重要です。 一方待ちすぎることで児や母親に好ましくない影響が起こり得ることも考慮しなければな…

「助産ケアのエビデンス!GBS陽性の産婦への抗菌薬投与は効果がある?」

B群溶連菌(GBS)は母親から児へ産道を介して感染する可能性があると言われています。 医療機関では、母親が妊娠中に同意を得てから膣分泌物培養のスクリーニングを行い、GBS陽性であった場合、児がGBS感染やGBS肺血症にならないように分娩中、産婦に抗菌薬…

「助産ケアのエビデンス!未熟児出産の場合の早期の臍帯結紮と遅らせた臍帯結紮の子供の予後」

早産児において出生直後に臍帯結紮をするか、少し遅らせて臍帯結紮をするかその利点と欠点はいまだ議論されており、最適な臍帯結紮のタイミングは明確ではありません。 臍帯結紮は多くの場合、分娩第3期に行われますが臍帯結紮を行うときの児の位置は母親の…

「助産ケアのエビデンス!母乳育児には乳癌予防効果がある?

赤ちゃんの成長や健康に母乳が様々なよい影響を及ぼすことはよく知られていますが、母親にとって母乳育児を行うことのメリットはなんでしょうか? 母乳育児が母親にもたらす影響については、子宮復古を促す、授乳している間は妊娠しにくいなどいくつかのこと…

「助産ケアのエビデンス!分娩中の硬膜外麻酔が及ぼす影響!

産痛の緩和に向けてのケアは助産師が長年取り組んできた課題です。マッサージや指圧、温罨法、アロマセラピー、姿勢の工夫など様々なケアがある中、硬膜外麻酔は分娩中の産痛に対応する有効な方法として一般的に知られるようになってきました。 ではそんな硬…

「助産ケアのエビデンス!分娩時の破膜は分娩時間の短縮に有効?」

分娩時の人工破膜は分娩進行を促すとされ、通常よく行われる手技の一つです。破膜によって、有効な陣痛を引き起こし分娩時間を短縮することができると考えられているのですが、その機序は明確ではなくプロスタグランジンやオキシトシンの産生・分泌によるも…

助産ケアのエビデンス!妊娠中の静脈瘤、下肢の浮腫に対するケア

浮腫や静脈瘤は、妊娠末期に現れるマイナートラブルです。妊娠末期には子宮の増大に起因するさまざまな症状が現れますが、浮腫、静脈瘤の原因は妊娠により増大した子宮が周辺の臓器を圧迫することによる下肢の静脈還流の阻害であるといわれています。 また、…

「助産ケアのエビデンス!妊娠後期のルーチンでの超音波スクリーニングは必要?」

超音波画像診断が本格的に導入されたのは今から約20年前のことです。この間、器械の性能の飛躍的によくなり、妊娠初期から胎児の様々な様子が分かるようになってきた結果、産科診療の常識は大きく変わり現在では画像診断のない診療は考えられなくなってきま…